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飼い猫の思い出

子供のころ飼っていたのは虎猫で、名前をピコといいました。

ピコは私と一緒に寝ていました。

ある朝目覚めて、枕もとを見ると、血だらけのネズミの死体が転がっていました。

首のないネズミの死体をみた私は、ピコを捕まえて、ネズミのところに持っていき

頭を激しくたたきました。

 

褒められると思っていたピコはさぞ驚いたことでしょう。

それから枕もとに置くことはしなくなりましたが

異臭がするので押し入れを開けてみると、

そこには腐って蛆がうごめくネズミの死体がありました

 

ピコにはねこまんまと称して

御飯と鰹節を混ぜたものをあげていましたが

肉食である猫にとって御飯は余分なものだったのかも

しれませんね。

 

ピコにとって幸いなことに、ネズミは身近にいましたから

新鮮な栄養を補給するのに困らなかったことでしょう

ねずみ以外に、トカゲや昆虫もいっぱいいましたから

ハンターとしての本能を発揮して、おいしいものを食べていたことでしょう

 

そのあと、ピコ二世、三世が妹によって買われました。

東京にきてから、仕事に行く途中、

虎猫の子を拾いました。

 

その子は電柱の陰から尻尾をたてて私の前に飛び出してきました。

私はおもわず拾い上げてしまい、現場から帰るとき、紙袋にいれて電車に乗ったら

ミャーミャー啼いたので、車内の乗客が犯人を捜すようにみんなきょろきょろしていましたっけ。

 

その子は福がさずかるように、ふくちゃんと名付けられました。

ふくちゃんはよく私の足にからみついて餌をねだりました。

数年前のこと

夜中に天井裏でばさばさという音がして夜中にめがさめました。

そんなことが何度かあって、業を煮やした私は

それが蝙蝠であることをつきとめました。

というより

あるひかみさんが「きゃー早く来て~」と騒ぐので

行ってみると、部屋の天井付近をばさばさと蝙蝠が飛んでおりました。

その時は箒の柄でつついて外に追い出しましたが

又入ってくると困るので家の壁を調べたところ

エアコンを取り外した後の穴がぽっかりと開いていました。

 

その穴を埋めてから、ある日の昼、昼寝をしようとしていると

またばさばさと音がしたので、ふくちゃんを捕まえて

「ほら餌やるよ」と天井裏にいれてやりました。

 

しばらく天井裏でドタバタ音がしていましたが

やがて静かになりました。

天井から降りてきたふくちゃんの表情は、飼い猫のそれではなく

野生のライオンのような顔つきをしていました。

 

そのふくちゃんも14歳くらいになって、けんかに負けたのか

傷ついて家に帰ってきました。

 

傷の手当てをしてあげると、どうもありがとうというような

感謝の表情をしていました。

その後、私が青森に出かけている間に

どこかに行ってしまい、二度と帰ってきませんでした。